カラオケでのどを傷めないために出来ること

カラオケは大好き、でもついつい歌いすぎて帰るころには声がかすれているなんていうことありませんか。のどを使いすぎると声帯に負担がかかり、よくありません。正しい呼吸法や発声法でのどの負担を軽くして、思いっきりカラオケを楽しみましょう。

カラオケで喉を痛めない!歌い方や方法

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呼吸法、発声法、腹筋、歌う姿勢や歌う前の準備(ストレッチ)など、必要だといわれるものはいろいろありますが、実際にはあまり関係のないこともあります。何が必要なのか、しっかり考えながら取りいれていきましょう。

呼吸法

呼吸法は歌う時の息をコントロールするために必要なものです。よく《お腹から声を出す》と言われますが、実際には腹式呼吸で横隔膜の動きをまなび、それを発声のときに使うのです。呼吸法(腹式呼吸)のやり方を覚え実践できると、のどを傷めない歌い方につながるというわけです。ただし、声帯を閉じて歌ってしまうと、いくら腹式呼吸で横隔膜の動きがうまくできていてもいい発声はできません。腹式呼吸はあくまでも息をコントロールするものだということをしっかり覚えておきましょう。

■腹式呼吸を学ぶ

まずは息だけで練習しましょう。しっかり身についてから声を出して練習すると無理のない発声につながります。背すじをのばして行います。立っても座ってもできますが、初心者は仰向けに寝てやるのが一番わかりやすくやりやすいです。

『口から吐き、鼻から吸う』のが基本ですが、吐くのは鼻でも構いません。ただし、吸うのは必ず鼻からです。

  1. 人差し指を立てて口の前にあて、少しずつ息を吐いていきます。残りの息が少なくなってきたら〔フッフッフッ〕と吐いていって、最後に〔フーーーッ〕と吐き切ります。
  2. 息を吐き切ったところで5秒ほど止めます。この時、お腹の緊張を意識してください。
  3. お腹の緊張を緩め、ふくらませて息を吸います。胸をふくらませてはいけません。横隔膜を広げるつもりでお腹をふくらませると自然と息が入ってきます。

①~③を繰り返しますが、《吐く:吸う=2:1》の時間の割合でやるといいでしょう。具体的には10秒で吐いて、5秒で吸うという感じです。この間に5秒ほど息を止めますから、《10秒で吐いて、5秒止める、5秒で吸う》という時間のかけ方です。これを思いついた時に、一日10~20分程度おこなって腹式呼吸の基本を身につけましょう。

■声を出してやってみましょう

自分が出しやすい音で(どんな高さでも構いません)お腹の緊張を意識しながら、息の強さを一定に保ちながら最後まで吐いていきます。最後まで息がぶれずに一定の強さで吐き切れるように練習していきます。吐ききったら、息だけの練習のときと同じように5秒そのままでキープすると効果的です。一定の強さで最後まで吐き切れるようになったら、強さを変えてやっていきます。

①強い②弱い③強いからだんだん弱く④弱いからだんだん強く⑤弱いから急に強く⑥強いから急に弱く…など、バリエーションを考えながら練習するとより効果があります。

■無理のない発声
声帯を閉じた状態では、いい発声はできません。そこで大事なのは『のどを開く』ということです。口をあけて鏡を見てみると、普通の状態ではのどちんこが見えませんが、あくびをした状態のときには見えますね。

そのあくびをした状態が、発声のためにはとても重要な状態なのです。舌が下がり、のどの奥が見えるような状態であれば、口の奥の空間も広がってよく響く声になります。その上、頭に声を響かせるようにして鼻の奥の空間まで響かせるようにすると、無理のない響きのある発声ができます。

歌う前のストレッチ

身体がほぐれていないとのどにも力が入ってしまい、いい発声ができません。歌う前には首、肩、上半身下半身それぞれのストレッチをやりましょう。首は回したり、傾けたり、ねじったりします。肩はしっかり回しておきましょう。上半身や下半身は無理なく動く程度に軽く伸ばしておきましょう。

また、唇のストレッチも大事で、リップロールといって唇を軽く合わせて力を抜き、息を吐くと『プルプルプルプル』とやります。力が入っているとうまくプルプルできませんから、これも準備として効果的です。

腹筋・背筋
はっきり言って、これは使い方が正しければ有効かもしれませんが、一般的に腹筋がしっかりできていても、のどに負担をかけない発声ができるとは思えません。しかし、姿勢を保つのにはどちらも有効ですから、時間があれば腹筋も背筋も鍛えておいて損はないでしょう。

のどを痛めないためにできる他のこと

  1. 休憩を取りながら歌うこと
  2. 歌う前に軽く声を出してウォーミングアップすること。
  3. のどあめをなめたりして、のどや口の中を潤すように心がけること
  4. 咳き込んだりしないようにすること
  5. お酒、たばこは控えること
  6. チョコ、牛乳、アイスクリームなど、のどに膜を作ってしまうものは避けましょう
  7. 無理矢理大きい声で歌ったり、シャウトしないようにすること

傷めてしまったときの対処法

なんといっても『のどを休ませる』ことです。のどを傷めるというのはのどの使いすぎですから、まずはしっかり休ませることが大事です。無理に使っていくと声帯炎を引き起こしてしまうかもしれません。そうなるとカラオケどころか普通にしゃべるのにも不自由してしまいます。
他に効果的なのは

  • マスクをしておくこと(寝る時はもちろん、昼間も)
  • 刺激物は避けて、のどあめトローチをなめること
  • うがいをすること(お茶うがいがいいといわれています)
  • のどスプレーをすること(種類がたくさんありますから、自分にあったものを選びましょう)
  • はちみつ大根や生姜湯はちみつなど、のどにいいとされる食品を摂ること(ビタミンを一緒に摂るとなお一層効果的です)
  • 油分を含む飲み物を飲むこと(ココア、牛乳、コーンポタージュなどのスープ類)

最後に
カラオケで楽しむためには、日頃のちょっとした努力も必要ですね。腹式呼吸と発声法はぜひ身につけてもらいたいものです。

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